抄録
精検受診率を高める方法を考察するとともに, 精検方法としての全大腸内視鏡検査 (TCS) の受容性を検討した。当施設の精検担当地域において, 精検説明会・検査予約・適正な検診計画と精検処理能の確保による待ち時間の短縮・受診勧奨等を行った結果, 1993~2000年度の精検受診率は95.3%であった。同様のシステムで地域の中核病院が精検を行った結果でも93.4%と非常に良好であった。以上より, 受診者の理解を深めること, 利便性の向上, 待ち時間の短縮, 受診勧奨等が精検受診率を高めるために重要と思われた。各地域における状況は様々であり, その結果, 精検システムは異なってくるが, 精検受診率が低迷する状況ではこれら4点からシステムを見直すことで改善が期待できる可能性があると思われた。TCS導入による精検受診率低下は認められず, TCSは精検方法として受診者に受け入れられるものと思われた。