日本消化器集団検診学会雑誌
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ハイリスク群の管理検診で発見された高齢者肝細胞がん症例の予後
小野寺 博義鵜飼 克明鈴木 雅貴野口 哲也
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2003 年 41 巻 3 号 p. 301-305

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抄録
肝癌のハイリスク群である慢性肝疾患患者において, 三カ月毎に超音波検査と腫瘍マーカー測定を実施する管理検診で発見された肝細胞がん114例を対象とした。発見時年齢で59歳以下 (I群), 60歳代 (II群), 70歳以上 (III群) の三群に分けて生存率を検討した。七年生存率はI群41.7%, II群 21.9%, III群13.3%であった。C型の最大径3.0cm以下単結節症例についてみると七年生存率はI群 41.7%, II群43.1%, II群15.0%であった。いずれの場合もIII群の生存率はI, II群より有意に不良であった。また, 69歳以下, 特に59歳以下では早期発見による予後改善効果が有意に著明であったのに対して, 70歳以上では単結節で2.0cm以下の早期に発見しても予後改善効果は不良であった。
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