日本消化器集団検診学会雑誌
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豊橋市における胃がん個別検診の成績
岡村 正造山本 義樹山口 初宏浅井 俊夫横山 純夫藤田 保堀田 泰裕木下 治三竹 正弘西田 元彦下平 雅哉大橋 信治瀬川 昂生
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2004 年 42 巻 1 号 p. 5-11

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抄録

豊橋市の平成10-14年度の胃がん個別検診の成績を検討した。造影剤は高濃度低粘性バリウム, 撮影法は原則9枚に統一した。個別検診受診者数は平成12年の3528人から8500人に増加し, 間接集検受診者との総数は平成10年の5464人から12428人に達した。年齢は60歳代が最多で, 女性が68.2%を占めた。要精検率は初年度以降は5.3-7.8%で, 精検受診率は947%ときわめて高かった。発見胃癌数は49人 (発見率0.2%) で, 23病変が早期癌であった。胃悪性リンパ腫と食道癌も各2例発見した。癌深達度はm30%, sm8%, mp10%, ss以深52%で, 後壁病変が17.5%と少なく, 小弯病変が40%であった。部位別早期癌率はC領域が714%, 後壁病変が857%と高かった。
個別検診受診者数の増加により集検総受診者数が増加し, 精検受診率が947%ときわめて高かった点が注目された。

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