日本消化器集団検診学会雑誌
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消化器の生涯検診を普及させるには
その現状と課題
田村 政紀
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2004 年 42 巻 2 号 p. 155-162

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抄録

総合健診は検査項目に消化管X線検査と超音波検査を含んでいる。また総合健診の受診者は定期的に反復検診を受け, 定年後も受診継続する人がかなりいる。高齢者の継続受診についての我々の経験から, 「消化管の生涯検診を普及させるには-その現状と課題」について検討した。
その結果, 高齢者においても検診は一定の効果をあげており, 生涯検診を推進すべきである。生涯検診は行政と民間の協力によって, 積極的な受診勧奨と受診を継続できるような経済的支援の仕組みを考えることが重要である。生活習慣病の一次予防が注目されているが, 消化管癌の発症の予防-一次予防への取り組みの強化を期待したい。

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