日本消化器集団検診学会雑誌
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福岡市の胃がん内視鏡個別検診の成績
X線個別検診および集団検診との比較検討
中村 裕一増田 信生北川 晋二古賀 安彦藤見 是高山 武彦武田 儀之高宮 紘士家守 光雄田中 啓二北野 亀三郎
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2004 年 42 巻 5 号 p. 489-497

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抄録
福岡市では平成12年より内視鏡による胃がん個別検診を行なっている。平成12年~14年の3年間の胃がん内視鏡個別検診 (以下内視鏡群; 受診者15.774名) の成績を, 同時期に行なわれたX線個別検診 (X線群; 23.546名) および集団検診 (集検群; 25.940名) と比較検討した。3年間の内視鏡群の要精検率は5.2%, 精検受診率89.3%であった。3群間で性別に差はなかったが, 内視鏡群では70才以上の受診者が他の2群より高頻度であった。内視鏡群の胃がん発見率 (0.51%) ならびに陽性反応的中率 (9.7%) は, X線群 (0.28%ならびに2.8%) および集検群 (0.15%ならびに1.7%) より有意に高かった (P<0.0001)。発見胃がんのうち早期がん率は, 内視鏡群 (77.5%) でX線群 (64.6%) および集検群 (56.4%) より高かった。胃がん1名を発見するのに必要な総費用は内視鏡群281万円, X線群525万円, 集検群382万円であつた。以上の結果より, 胃がん検診には内視鏡個別検診が最も有効であると結論した。
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