日本消化器集団検診学会雑誌
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高濃度造影剤による検診
10年間の検診結果から
土亀 直俊緒方 一朗西 潤子浦田 譲治西東 龍一満崎 克彦中村 郁夫
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2004 年 42 巻 5 号 p. 498-502

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抄録
最近10年間の間接胃集検成績を前期および高濃度バリウムを使用した後期に分け検討した。受診者数は延べ553,478人であり, 発見胃癌数は587人 (前期298人, 後期279人) である。要精検率は14.6%, 13.0%と減少し, 癌発見率は0.10%, 0.11%とほとんど差がみられず, 早期胃癌率は67.8%, 77.8%と増加した。また発見された1cm以下の小さい胃癌の占める割合はは14.4%から21.1%へと増加した。また胃集検フイルムの後期の胃癌の描出率は早期胃癌で71.8%, 進行胃癌で100%であり, 前期の早期胃癌で69.4%, 進行胃癌で94.3%に比べ若干上昇した。以上から胃集検として高濃度バリウムの有効性は認められるが, 他部位チェックが30%近くもあり現在の胃集検の限界とも言える。
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© 日本消化器がん検診学会
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