日本消化器集団検診学会雑誌
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人間ドック超音波検査にて発見された腫瘤形成型肝内胆管癌の検討
荻原 毅佐々木 宏子比佐 岳史
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2005 年 43 巻 6 号 p. 630-636

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抄録
人間ドック実質受験者17951名のUSスクリーニングで5例の腫瘤形成型肝内胆管癌が発見された (発見率0.03%)。4例に根治的部分肝切除術を施行し3例は現在も無再発経過観察中 (7~9年) でありUSでの早期発見が重要と思われた。US像としては, 3例はほぼ典型的な像を呈していたが, 非典型像として大きさ15mmの高エコーで肝血管腫様の像を呈した例と, 脂肪肝の非脂肪化巣様の像を呈した例を経験した。このような非典型的な像を呈する例が存在することも念頭において検査を行うことが重要と思われた。
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