日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
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vNOTES-子宮筋腫核出術
羽田 智則大石 博子都築 陽欧子
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キーワード: Laparoscopic Myomectomy
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2024 年 40 巻 1 号 p. 1

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抄録

 vNOTES子宮筋腫核出術の適応は一般的な子宮筋腫核出術とvNOTESの適応に加え、摘出対象子宮筋腫がアプローチ可能な子宮後壁にのみ存在していることとなる。今回vNOTES子宮筋腫核出術を動画で提示し、手技上の困難点・工夫点を紹介する。本症例報告にあたり患者から同意を得た。

症例:38歳G0。子宮筋腫と挙児希望のため前医より手術目的で紹介となった。子宮後壁に約7cmの筋層内筋腫を認め、内膜圧排は無いものの腫瘍増大傾向にあり、妊娠前の核出を希望された。経腟未産婦だが、内診所見にて経腟アプローチ可能と判断し、vNOTES子宮筋腫核出術を予定した。

術式:vNOTES付属器手術と同様に、後腟円蓋より尾側1cmの腟壁を横切開してダグラス窩を開放し、GelPOINT V-Path トランスヴァジナルアクセスプラットフォーム(アプライドメディカルリソーサズ社、アメリカ合衆国)7cmを装着した。子宮が大きく垂れ下がるため術野確保に苦労した。子宮後壁は縫合を考慮して縦軸に切開した。30度斜視鏡で術野確保しながら底部方向に少しずつ筋層切開を延長させた。筋腫核は回転させるように緊張を加えながら徐々に核出した。核出筋腫がダグラス窩内を占拠したため、筋層縫合前に腟式回収した。回収時にアウターリングを1回巻きあげ回収口を広げた。再度気腹して術野確保し、筋層を0-STRATAFIX Symmetric PDSプラス(CT-1、45 cm)(ETHICON、アメリカ合衆国)で連続縫合した。縫合糸が長く狭い術野内での取り回しが難しいため、10 mmスリーブを12 mmスリーブに変更した。12 mmスリーブから直接針を抜きだし助手が糸を牽引することで縫合を締めるようにし、縫合糸が術野内で散乱しないよう工夫した。漿膜は筋層縫合に続いてベースボール縫合を行った。適応症例は限られるがvNOTESによる子宮筋腫核出術も可能である。

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