抄録
子宮内膜癌の早期診断における子宮鏡検査の有用性について検討する目的で、既知の報告を総合して考案した診断基準を用いて、過去6年間に外来で子宮鏡検査を施行した2177例をレトロスペクティブに解析した。その結果、子宮内膜癌0期とされる子宮内膜異型増殖症 (atypical endometrial hyperplasia: AEH) を、不整血管に着目した場合には20.8%のpositive predicti vevalue (PPV) で正しく診断できるのに対して、内膜肥厚に着目した場合には6.3%であった。negative predictive value (NPV) はいずれも100%であった。
不整血管を観察することで、2次スクリーニング検査としての子宮鏡検査の正診率が改善されることが明らかになった。子宮内膜癌の早期発見に重要とされる病理学的構造異型を簡便にスクリーニングする補助診断法として、子宮鏡検査で不整血管を観察することの重要性が確認された。