日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5746
ISSN-L : 1884-9938
腹腔鏡下手術において術中回収式自己血輸血を施行した子宮外妊娠の1症例
渡辺 慎一郎森田 峰人内出 一郎浅川 恭行中熊 正仁前村 俊満久保 春海
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 17 巻 2 号 p. 81-83

詳細
抄録
自己血輸血は同種血輸血よりも安全で危険が少ない。この手技は同種血による免疫反応などの心配がなくまた子宮外妊娠などの腹腔内出血例では感染の機会も少ないため、よい適応であると考えられる。症例は28歳女性。2経妊、2経産で下腹部痛を訴えて来院した。尿妊娠反応陽性、超音波検査で腹腔内貯留液像を認め、子宮外妊娠の診断にて腹腔鏡を施行した。肉眼的に未破裂の右卵管妊娠とおよそ1800mlの腹腔内出血を認めた。右卵管切除を施行するとともに、出血を回収式自己血輸血装置にて吸引、洗浄し、濃縮された約800mlを術中に返血した。術後は同種血輸血なしで、造血剤投与のみで川頁調に経過し術後5日目に退院した。
著者関連情報
© 日本産科婦人科内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top