東京芸術大学
1994 年 28 巻 4 号 p. 21-27
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絵巻は日本美術独自の形式である。絵巻に描かれた場景には, しばしば建物の外形, 内部があらわされており, 図学の用語でいえばそれらはすべて, 斜投象的図法で描かれているようにみえる。この図法にはいくつかの種類がある。絵巻の画面にはそれらを適切に用いて描かれた, すぐれた作例が多くみられる。ここではこれらの斜投象的図法から, 二つの著名な絵巻, 源氏物語絵巻と当麻曼茶羅縁起絵巻とを考察してその絵画空間を明らかにしたい。
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