図学研究
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研究論文
  • 福江 良純
    2018 年 52 巻 3 号 p. 3-
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル 認証あり
     本研究は,近代日本を代表する彫刻家石井鶴三の木彫代表作「島崎藤村先生像」の制作工程に残された木片の調査に基づき,「基本形」と命名される抽象形態について考究するものである.
     「島崎藤村先生像」には,近代芸術の原理的なものを実作で示す意図のもとで,切り落とされた木片が残され,制作の現地(長野県木曽地方)に保管されている.木片は,基本形の制作工程の再現を可能にし,その研究を通して彫刻芸術の原理の解明が期待される.本研究において,木片および制作関係者の言説を総合的に検証した結果,基本形はモデルの外郭形状を抽象化したものではなく,塑造の心棒同様に,対象に内在する力学的な骨格構造との関係で決定されたものであることが判明した.これによって,石井の木彫直彫りは,古典的手法の典型である星取り法の対極に位置するとともに,キュビスムに比すべき近代性に到達した画期的な手法であることが明らかとなった.
  • 間瀬 実郎
    2018 年 52 巻 3 号 p. 13-
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル 認証あり
     住宅の2点透視図のための手描き透視図作成キットを設計する際に必要となる,透視図の構図の設定方法を提案する.標準的な切妻屋根の2階建住宅をモデルとした基準建物を寸法的に定義し,その屋根面,妻面,桁面が確実に見える視点位置の範囲を求めた.さらに,平面図の配置角度を精査し,パースがきつくならない範囲で透視図が最大になる最適値を求めた.これらの値を応用して透視図作成キットを作成した.このキットを使った初心者は,好ましい構図の透視図を描くことができた.
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