JIS B 0001:機械製図は,利便性に優れかつ有用性の高い規格である.特に図示例に関しては,改正前の2010年規格を大幅に直して改正された.一方,デジタル製品技術文書情報(JIS B 0060-1)は,3D製図規格ともいわれ,二次元図面と矛盾がないように配慮して三次元特有の内容を規定している.しかし,同規格で示されている3D指示例と2D指示例の図を確認すると,B 0001:2019の図示例と異なる指示例が散見される.そこで,本報は,機械製図の教育上ならびに若手設計者が誤った理解をしないように,具体的に正しい図示例を用いるように提案する.