図学研究
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Java言語によるHough変換のビジュアル表示
櫻井 崇雄辻合 秀一長江 貞彦
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キーワード: 画像処理, Hough変換
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2000 年 34 巻 Supplement 号 p. 51-54

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抄録

本研究では, ステレオ画像の分析をハフ変換で行い, 三角測量を利用してステレオ画像から3次元空間内での位置状態や距離などのデータを元に3次元表示を行うものである.Java言語の標準的な機能を利用して, Hough変換の画像処理から表示までのシームレスなシステムを試み, Javaが画像処理に向いているかを考察する.そこで, Javaと他の言語と比較検討するためにHough変換の画像処理を用いてプログラムを作り実行させた, Java言語は, オブジェクト指向型言語であり, 数式ライブラリ, グラフィックライブラリなどのAPIを標準で実装されている.今回の実験において, Hough変換を行って得られた結果を表示するものにJava 3DのAPIで用いたプログラムで3Dの表示させるがJava 3Dのサポートされていないバージョンだったため3次元表示にはできなかった.Hough変換の3次元表示にはVRMLを用いて表現してみた.画像の入力においてJavaでは, JPEG形式, GIF形式の画像をそのままで入力することができる機能を持っている.画像処理では, Java2Dの2次元描画を行うためのAPIを用いて画像の回転, 拡大縮小, 変形, 塗りつぶし, 合成などの処理ができる.画像の出力は, Java2からの標準サポートである.3Dの表示について, Java3Dは最近開発されたものである.

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