抄録
「図形情報科学」の授業において、学習の初期段階でつまずく学生が見うけられ、その中のかなりの学生が課題 (宿題) の解答作成時に、友人や先輩の解答を参考にしている模様で、自力で解答を導く努力を惜しむ状況が推察される。
授業の各回毎の課題、期末試験、学生アンケート等の分析の結果、基礎的な問題解決能力の習得が不十分であること、模写か模写に近い形の作図だけでは、自力で解答を導く力は養えないこと、自力で解くことの快感を早めに味わわせることなど、今後の授業で配慮していく必要のある留意点を再確認することができた。