2021 年 2 巻 2 号 p. 36-38
当院では,在宅血液透析(以下HHD)を希望する患者に対し,導入指導開始前に説明を行っている.しかし,患者の理解度を充分評価できないまま導入指導を開始したため,指導が順調に進まない事例を経験した.そこで,2019年1月HHD希望患者に対し,理解度や適応について把握できるように,腎代替療法選択外来(以下そらまめ応援外来)の各療法詳細説明の外来枠を活用し,患者説明を3段階に分けて行うフローシートを作成した.フローシートの作成で,段階的に統一した患者説明,複数回の面談,有効な合同カンファレンスが実施できた.
HHD導入指導開始前に必要な情報を正確に患者に提供でき,医療従事者側も患者や介助者の理解度,性格や関係性を把握し,合同カンファレンスでHHDに適しているか,どういう指導方法が良いかなどの評価がしやすくなった.