2023 年 3 巻 2 号 p. 52-53
現在わが国では,在宅血液透析の適応には介助者の同意を必要とし,介助者が不在になれば,在宅血液透析を中止すべきとしている.介助者に求められていることは,患者がどうしてもできないことを補助し,患者の依頼を受けて機器の操作を行う.また,患者もしくは機器にトラブルが発生した場合には直ちに対処,もしくは治療を中止し病院へ連絡するなどの役割も担う.介助者なしでも,患者が全ての在宅血液透析手技を自分で行うことも可能だが,トラブル時の緊急回収,救急医療の手配は患者自身にはできない.この緊急時の対応を介助者に代わって,人工知能(AI)や進歩した機器が行えるようになれば,介助者は不要になる.しかし介助者の多くは,緊急時の対応以外にも大きな負担を抱えている.まずは介助者の負担軽減につながる在宅血液透析の準備,治療,片付けなどの工程の簡略化を進めなければならない.