植物工場学会誌
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立体式植物移動栽培装置の開発研究 (第1報)
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劉 民涼堀部 和雄森尾 良成森 邦男松尾 幸蔵鈴木 崇
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1995 年 7 巻 1 号 p. 7-14

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抄録

植物工場の実用化を進めるため, 大量生産される安価な市販部品を用いて, なおかつ植物の生長曲線にあわせて植物の株間隔が単純なメカニズムで拡大できる傾斜面栽培の立体式植物移動栽培装置を開発した.装置は支持フレーム, 植物を定植する栽培トラフ, それらの間隔を調節する駆動部, さらに養液供給部, 照明ランプおよび電源制御部より構成されている.装置は以下の特長がある : (1) 設備費が安い, (2) 単位生産面積の生産率が高い, (3) ランニングコストがダウンされる, (4) 株間隔調節が自動化される. (装置で) 360Wの高圧ナトリウムランプを6基使ったプラントで, 地上部新鮮重70gのサラダナが1日40株収穫できる.

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© 日本生物環境工学会
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