保健医療社会学論集
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原著
地域在住高齢者の社会活動とJST版活動能力指標の関連
佐々木 八千代 白井 みどり
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2021 年 32 巻 1 号 p. 64-73

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抄録

地域在住高齢者の社会活動とJST版活動能力指標との関連を明らかにすることを目的に、A市シルバー人材センターの登録者約1900人に無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、基本属性、JSTの3領域、ロコチェックなどである。分析は、社会活動を従属変数とし、平均値で社会活動高群と社会活動低群に分類した。ロジスティックモデルを用いて、χ2検定で有意または境界域の有意性を示した変数の影響を調整し、JST3領域(新機器利用、情報収集、生活マネジメント)の社会活動高群に対するオッズ比(OR)を算出した。65歳未満の者や尺度の合計点が算出できない者を除外した566人を解析対象とした。社会活動は12点以上のものを社会活動高群とした。JST3領域の新機器利用(OR=1.48)、情報収集(OR=1.27)、生活マネジメント(OR=1.25)において、点数があがると社会活動高群に対するORが有意に上昇していた。高齢者の社会活動の促進には、高次の生活機能の維持や拡大の重要性が示唆された。

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© 2021 日本保健医療社会学会
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