日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
IDR(s)-SOR法の提案
藤野 清次Peter Sonneveld尾上 勇介Martin B. van Gijzen
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2010 年 20 巻 4 号 p. 289-308

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抄録
最近,IDR(Induced Dimension Reduction)定理に基づく反復解法が続々と誕生し,その優れた収束性が注目されている.そこで本論文では,代表的な定常反復法の一つであるSOR(Successive Over-Relaxation)法にIDR定理を適用して残差ベクトルの更新を行うIDRベースのSOR(以下,IDR(s)-SORと呼ぶ)法を提案する.数値実験により,IDR(s)-SOR法の性能を評価し,従来の様々な反復法と比較して,新しい反復法の収束性のよさと頑強さを実証する.
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© 2010 一般社団法人 日本応用数理学会
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