日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
緩和除数方式の偏りについて
一森 哲男
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2013 年 23 巻 4 号 p. 601-617

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抄録
本論文では,緩和除数方式の大州・小州への偏りを調べる.配分方式の偏りを数値化するために,大州と小州の2州間の議席配分において,ある線分上を人口が一様分布すると仮定し,小州が有利となる確率を調べる.その際,三つの異なるモデルを提案する.これらのモデルの偏りに関する結果は完全一致とはならないが,少なくとも,Webster方式あるいはTheil方式が最も偏りが小さいという結論は得られる.
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© 2013 一般社団法人 日本応用数理学会
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