2014年の診療報酬改定以降,集中治療室(ICU)に関わる臨床工学技士(clinical engineer, CE)が増加している。そこで,CEのICUにおける業務成果を把握するため,医師・看護師からCEの評価を受ける形式で調査を行った。血液浄化・体外循環・人工呼吸の生命維持管理装置を安全に迅速に実施すること,医療機器のトラブル対応・インシデント発生軽減・不安軽減にどの程度CEが貢献しているか,CEの業務に満足しているかを調査した。その結果,CEがICUに常駐する・夜勤を行うなど,ICUに長く関わるほど貢献度・満足度ともに高く評価された。このことによりCEがより深くICU業務に関わることが,ICUにおける治療の質の向上や安全確保に成果を上げることにつながると考える。