日本集中治療医学会雑誌
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Rapid Response System 運用指針
中村 京太飯尾 純一郎鹿瀬 陽一栗田 健郎仙頭 佳起武田 聡内藤 貴基新津 健裕森 一直森安 恵実川崎 達也坂本 哲也野々木 宏安宅 一晃藤谷 茂樹
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論文ID: 2400002

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抄録

Rapid Response System (RRS)は病態変化を早期に察知し,迅速に対応することで,院内心停止などを軽減する医療安全管理システムである。「Rapid Response System 運用指針」はRRS の効果的な運用により,病状増悪時の対応を標準化することを目指して作成された。本指針は組織体制とRRS の運用から構成されている。組織体制に関しては,病院管理者が責任者となって運営委員会を設置し,システムの計画・監督・質改善を行うことが推奨される。各施設に最適化された運営マニュアルの作成を推奨し,主治医チームと対応チームが連携することを提案する。一方,RRS の運用面では,システムの維持運営とスタッフ教育を推奨し,起動基準の周知とバイタルサインの適切な測定を推奨する。また,迅速な対応を提案し,起動事例のデータ収集と分析を推奨する。また,各事例を検討し、その結果を関連各所にフィードバックすることも提案する。

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