情報通信学会誌
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論文
市民活動SNSへの参加促進要因に関する研究
つくば市民活動のひろばを事例として
海後 宗男大倉 沙江
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2014 年 32 巻 2 号 p. 67-81

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抄録
本研究は、茨城県つくば市市民活動課・インテル・筑波大学の3者連携事業Facebookページ「つくば市民活動のひろば」を事例として、市民活動団体や市民活動に関心のある個人をSNSに参加させる要因を検討した。特に(1)広告出稿と(2)対面的な交流活動という2つの要素に注目し、そのいずれがSNSへの参加を促進したり、利用を促すのかを量的データに基づいて分析した。得られた知見は次の通りである。(1)Facebookページに対する「いいね!」数は、広告出稿の時期に増加する傾向にある。(2)リーチ数は、広告出稿時に顕著に増加する。(3)アクション数は、広告出稿の時期も増加は確認されない。むしろ、小規模であっても対面的な交流会の前後にアクション数の増加がみられる。そのような傾向は「つくば市民活動のひろば」に「いいね!」を押している人に限定すると、より顕著に観察される。
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© 2014 情報通信学会
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