農業農村工学会論文集
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研究論文
型どりゲージを用いた摩耗測定手法
川上 昭彦浅野 勇森 充広川邉 翔平渡嘉敷 勝
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2017 年 85 巻 1 号 p. I_77-I_84

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抄録

無機系表面被覆工の定量的な摩耗量の測定手法として型どりゲージを用いた簡易的な測定手法を提案する.本手法では, 標点としてアンカーを被覆面に2箇所設置し, 標点を結んだ基準線と, 型どりゲージにより記録した摩耗面に囲まれた面積を画像処理により求め, その面積を基線区間で割ることにより被覆面までの平均距離を算定する.測定に影響を及ぼす要因を明らかにするとともに, 表面被覆された水路での現地測定を行い, 高精度な測定が可能なレーザ距離計を用いた摩耗測定と型どりゲージによる測定結果を比較した.その結果, 本手法は, 表面の凹凸が小さい表面被覆された水路の摩耗測定に関しては, レーザ距離計の測定値に対する差も小さく, 簡易的な測定手法として有効であることを確認した.現場測定結果から推定した1回測定の精度は, レーザ測定値±0.4mmである.

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© 2017 公益社団法人 農業農村工学会
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