水田に生息するドジョウは鳥類等高次消費者の餌として重要でその資源量は生態系保全上の関心事項である.しかし,野外水田ではドジョウ資源量の真値は不明で,推定値やサンプリングデータの取得を含めた推定方法の検証が問題となる.本研究では野外実験水田における個体数推定を実施し,推定値および適用した方法の妥当性を検討するとともに,将来の一般利用に向け簡易的個体数推定の可能性を検討した.その結果,高密度な採捕定点の設置と個体除去およびDeLury第1モデルまたはプログラムCAPTURE-mbhモデルの適用は実用的に利用可能と考えられた.また,水田周縁部のみの採捕データを用いた個体数推定からは将来の簡易化可能性を示唆する結果が得られた.