1965 年 1965 巻 14 号 p. 49-53
1) 土壌の示す剛性率Gは測定降伏値θ よりも大きい。水分含量が増せばG=θになる。ダイラタンシを示す土壌ではGがθよりも小さい場合がみられる。
2) ビンガム領域で剛性率Gと容積分率濃度Φ とはG=GsteA2 (φ-φ0) で示される。
3) 降伏値の対数logθ と遠心pF値とはチクソトロピ効果を補正すればほぼ等しい。すなわち土壌強度がpFとその土壌のチクソトロピ係数kできまる。
α・logθ+logk=pF (α=1)
4) LLにおけるlogθ', pFは約1.5である。PLではlogθ'は3.0 (前後) である場合が多いからpF'はほぼ3.0であると考えられる。θ'は補正降伏値
ここでは粘性についてはふれなかった。またチクソトロピの測定についても検討すべきものが多い。これらについては別報6) にゆずる。なお本研究は東大山崎教授を中心として行なわれ, 主として文部省科学研究費によった。