農業土木学会論文集
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モンモリロナイト-水系におけるシキソトロピーの濃度依存性
中石 克也安富 六郎
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1992 年 1992 巻 157 号 p. 87-94,a2

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抄録

流れの基本現象をMaxwell体とみなし, 構造破壊によって生じる軟化を考慮に入れたレオロジーモデルを提案した。そして, このモデルに基づく解析結果と実験結果を対応させて, モンモリロナイト-水系のシキソトロピー的性質および流動特性の濃度依存性について検討した。試料の濃度はシキソトロピー現象を規定する主要なファクターであり, 濃度の増加はシキソトロピー的軟化を増大させる。流動現象は, 構造破壊によるシキソトロピー的軟化と粘弾性的性質の両者が複合して起こっているとみられる。そして, この両者の性質の程度の差は, 試料濃度によって大きく異なることが, 提案されたレオロジーモデルによって無理なく説明された。

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