抄録
汚水を間欠的に供給(30日潅漑-30日停止-30日潅漑)して浄化能が回復するかどうかを検討した。この実験では,潅漑方法(連日供給と間欠供給),土壌の種類(粘質土と黒ボク土),炭素源(添加と無添加),流入窒素濃度(20mg/lと100mg/l),土壌水分条件(飽和と不飽和)の5要因を変化させた。実験の結果,浄化能は硝酸化成作用に伴う土壌吸着量の減少および潅漑再開後の脱窒菌の再増殖によって回復した。分散分析の結果,脱窒率には,5要因全ての主効果が見られた。汚水を間欠供給したカラムの平均脱窒率は39%で,連日供給の平均より8%高い値が得られた。