富栄養化の原因となる窒素・リンの同時除去システムを開発する目的で, 現行の間欠曝気回分式活性汚泥法の回分槽に汚水流入に連動して一定のモル比になるように鉄塩(塩化第2鉄を使用)を添加する方法を検討した. その結果, 実際のモル比は変動するが, 生物的窒素除去に影響なく, 設定モル比(Fe/P)0.5の時は, リンの除去率は70%以上, 処理水のリン濃度は1mg/l以下になる. モル比1.0の時は, リン除去率は90%以上, 処理水のリン濃度は0.5mg/l以下になることが示された. モル比0.7以上に設定して鉄塩を連続注入した場合には, 流入水に対するモル比の変動があっても, 処理水のリン濃度は安定していた