農業土木学会論文集
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Causative Factors of Low Water Use in a Typical Upland Irrigation District of West Japan
George Maina NDEGWAAtsushi YOMOTA
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1996 年 1996 巻 186 号 p. 899-908,a1

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抄録
畑地潅漑地区の水利用に影響する要因を把握するため, 鳥取県下の畑地潅漑地区において, 1994年の潅漑期間に潅漑頬度に関するアンケート調査を実地し, 調査結果を重回帰分析および判別分析によって検討した.
重回帰分析によれば, 専業農家の水利用頬度は主として作物種類に, また兼業農家の場合は営農労力に影響されることが分かった. 面積の要因は水利用頬度にさほど影響しない.また回帰式の定数項の値から, 地区の無降雨時の潅漑頬度は月に5・6回程度と推定された. 潅漑頬度を4段階に分けた判別分析によれば, 頬度ごとに作物種類, 作付面積, 営農労力などのおおよその傾向がみられたが, 畑による変動が大きいことが分かった.
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© The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
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