農業土木学会論文集
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自動減圧弁による低圧化パイプラインの実測とシミュレーション
斉藤 正樹稲垣 仁根
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1997 年 1997 巻 187 号 p. 111-122,a3

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抄録
従来型の減圧弁を用いて塩化ビニール管を用いた低圧化パイプラインの導入を図る場合に, 減圧弁直下流側については「減圧弁+安全弁」の組合わせ方式が有効であり, 静水圧および水撃圧の遮断が可能となることが, 現地での水理実験およびシミュレーションにより明らかとなった.
一方, 減圧弁以降のパイプラインについては, 管体の剛性が影響するため単一の方法では水撃圧を十分に軽減できるとは限らず, エアバッグや安全弁を管路系末端に設置するなどの各地区のパイプラインの特色を考慮した施設対応とする必要のあることが明らかとなった.
今後は詳細なシミュレーションの積み重ねにより水撃圧対策施設設置のガイドラインの策定が必要となる.
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© 社団法人 農業農村工学会
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