農業土木学会論文集
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間隙水中の塩が土粒子の密度試験結果に及ぼす影響
高山 昌照濱田 龍寿金山 素平松尾 英幸
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1999 年 1999 巻 203 号 p. 649-654,a3

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抄録
海成粘土の土粒子密度を測定する場合, 間隙水中の塩を無視すると真の土粒子密度よりも大きな値を得る. 正しい密度の測定値を得るためには試料の準備段階において脱塩操作を施すことがすすめられている. 本文においては, 間隙水中の塩が土粒子密度の測定結果に及ぼす影響を実験的に示すとともに, 土粒子密度の試験前に試料の自然含水比と間隙水の塩濃度を測定することによって, あるいは土粒子の密度試験において蒸留水と試料を満たしたピクノメーターの質量 (mb) を測定した後にピクノメーター内の塩濃度を測定することによって, 真の土粒子密度を求めることができることを示している.
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© 社団法人 農業農村工学会
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