農業土木学会論文集
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耕耘整地・代かき作業における均平作業の役割
長利 洋矢治 幸夫
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2001 年 2001 巻 212 号 p. 225-231,a3

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抄録
水田の均平は営農において重要な管理項目である.水田の区画が大きくなり, 営農における均平作業の負担が大きくなる状況の中で, 営農作業における均平作業の役割を把握するため, ロータリ耕転整地作業と代かき作業による土の移動を検討し, 次のことが分かった.
(1) ロータリ耕転整地作業には, 水田表面を滑らかにする役割は期待できるが, 水田全体の標高を揃える役割を期待することは難しい.(2) 代かき作業には, 水田表面を滑らかにする役割とともに水田全体の標高を揃える役割を期待できる.しかし, 均平を達成するために作業回数を多くすると, トラクタ車輪跡が耕盤に残り, 轍箇所とそれ以外の土壌物理性の不均一性のため田面の均平度が悪化する.
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© 社団法人 農業農村工学会
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