情報知識学会誌
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特集号 第16回情報知識学フォーラム 「電子書籍フォーマットをとりまく新しい潮流」
「いまAdobeが考える電子出版の制作フロー」
岩本 崇
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2011 年 21 巻 4 号 p. 452-455

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抄録

弊社がリリースしたばかりの新しい制作ツール「Adobe Digital Publishing Suite」を中心にプレゼン致します。
新しいAdobe Digital Publishing Suiteはクラウドサービスで提供をする、旧来とは異なる製品です。但しコンテンツを作成するツールは、多くの出版社様や印刷会社様で採用していただいているInDesignを中心です。旧来の紙ベースのワークフローを大きく崩すことなく、従来から制作やデザインに準じている方々にも容易に作成できるように開発をしました。実際どの様に使い、どうコンテンツを作成するのかを実機でのデモを交えながらご紹介していきます。
またフォーマットとして、PDF,Flash,EPUB,FolioといくつかのフォーマットをInDesignでは作成が可能ですが、ユーザーはどのフォーマットで作成するのかを悩むことになるでしょう。でもどんなゴールを目指すのかで答えは見えてきます。それはそれぞれに得意不得意があるからです。
弊社は電子出版という広い言葉では「EPUBとFolio」をベースに考えております。電子書籍では「EPUB」が、リッチコンテンツでは「Folio」を活用していただきたいと考えております。あまり馴染みの「Folio」は上記のAdobe Digital Publishing Suiteで作成ができるフォーマットで、既に世界中で採用していただいており、700近いコンテンツがリリースされています。アメリカなどの電子出版の先進国だけでなく、ワールドワイドでコンテンツが生まれております。日本の出版社さんでも採用していただいている会社が複数有り、どんなコンテンツに向いているのか、そしてどんなモノが作れるのか、日本の事例も多く紹介したいと思います。

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