情報知識学会誌
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持続可能な地域資料のためのデータ化・オープン化を考える
後藤 真
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2019 年 29 巻 4 号 p. 309-314

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抄録

 本報告においては、特に地域歴史資料のデータ化とオープン化について検討を行う。特に、地域歴史資料をどのように長期的に保存し、未来に長く伝えていくのか。それを支える情報技術について検討を行うとともに、デジタルデータそのものの長期的な維持と実物の関係について、実際のシステムに言及しつつ検討する。
 歴史資料の危機的な状況に対応すべく、いくつかのプロジェクトが並行して進みつつあるが、これらのプロジェクトの鍵の一つと目されているのが、いくつかの情報技術である。とりわけ、地域資料のデータプラットフォームの構築とその活用は、歴史資料の現状把握と緊急時対応、そして地域における資料活用への可能性という観点からの期待が大きい。本発表では、これらの事例について報告を行うとともに、歴史資料とそのデータを長期的に維持し、活用するための見通しを述べることとした

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