情報知識学会誌
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斜め視線方向に適した4K液晶ディスプレイのフォント形状の研究
足立 香純杉山 岳弘
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2021 年 30 巻 4 号 p. 455-458

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抄録

 デジタルサイネージの視聴の仕方は様々であり,サイネージの訴求効果を上げるためには,様々な見方に対応したデジタルサイネージのデザインが好ましいと考えられる.本研究では斜めからディスプレイを見た際に,視認しやすいフォントの特徴について実験方法による影響に対する実験,視認性に関する実験,フォントに関する実験から明らかにする.本稿では視認性に関する実験までの結果について述べる.視認性に関する実験では,そもそも視線の角度や文字種によって視認性に違いが出るのかという検証を行った.視線の角度については,水平の観視角度の変化が視認性に影響を与えるが,垂直の観視角度の変化は視認性に影響を与えない.文字種については,ひらがな,カタカナと漢字には視認性に差があると言える.また,ひらがなとカタカナについては同じ文字種でも視認しづらい文字がある.濁点・半濁点がついている文字は他と比べて視認性が低くなる.

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