日本関節病学会誌
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原著
立位トモシンセシス計測による足部アーチ構造と足趾屈曲力との関連
久保田 純弥真下 翔太佐藤 宏幸天羽 健太郎北村 信人
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2025 年 44 巻 1 号 p. 24-30

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抄録

目的:足趾屈曲力は足部の安定化に重要であり,内側縦アーチ高を含む足部構造との関連が示唆されている。しかしこれまでの研究は体表計測によるものであり,その関連性も一定しておらず未だ議論がある。本研究では,立位トモシンセシス撮影を用いて足部アーチ構造を評価し,足趾屈曲力との関連性を検討した。

方法:健常成人20名20足(27.8±3.9歳)を対象とした。立位トモシンセシス矢状面画像より内側楔状骨,舟状骨,立方骨の骨床面距離(MFD,NFD,CFD)と骨皮膚間距離(MSD,NSD,CSD),距骨第1中足骨角(T1M),MFD,NFD,CFDをそれぞれ足長で除した内側楔状骨高率(MHR),舟状骨高率(NHR),立方骨高率(CHR)を計測した。足趾屈曲力はPushタイプ足趾屈曲力計を用いて測定した。統計学的評価には測定値の男女比較にはMann-WhitneyのU検定,各測定値と足趾屈曲力との相関をSpearmanの順位相関係数を用い,有意水準は0.05とした。

結果:足趾屈曲力はCHR以外の全ての計測値と有意な相関を認めた(r;MFD:0.67,NFD:0.69,CFD:0.48,MSD:0.65,NSD:0.60,CSD:0.53,T1M:0.55,MHR:0.59,NHR:0.63(p<0.05))。性別ごとの相関は男性でMFD(r=0.69,p<0.05)と中等度の相関を認めたが,女性ではトモシンセシス画像より得られたどの計測値とも相関を認めなかった。

考察:立位荷重位でのトモシンセシス撮影による健常成人の足部アーチ構造と足趾屈曲力との関連性を評価した。男女において異なる可能性があるものの,内側縦アーチ構造と足趾屈曲力との関連を示唆した。

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