目的:日本人内反膝の特徴を,Coronal plane alignment of the knee(CPAK)分類に基づいて分析する。
方法:Kellgren-Laurence(KL)-0~3の内反変形膝1010膝に対し,デジタルプランニングツールを用いてCPAK分類を算出し,それに影響する因子を検証した。影響因子として大腿骨・脛骨弯曲角度も測定し,正を内弯,負を外弯と定義した。
結果:CPAK type Iが最多の590膝(58.4%)で,II, IV, Vが315膝(31.2%),57膝(5.6%),37膝(3.7%)と続いた。Type IでmMPTAが83.5°と有意に小さかった。Type IVが特徴的で,mLDFAが91.4°と有意に大きく,有意に外弯しており,type I, IIに対して有意に高齢(72.0歳)であった。PhenotypeごとのKL gradeの割合では,type I, IIに対してtype IVでKL-2, 3が有意に多かった。
考察:日本人内反膝でCPAK type Iが最多だった。過去の報告と併せて,大多数は年齢やKL gradeに影響されない可能性が考えられた。一方,type I, IIに対するtype IVの特徴から,少数だがOA進行機序のひとつとして,加齢による大腿骨外弯,mLDFA増大により,type I, IIからtype IVへ移行する可能性が示唆された。
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