抄録
豊栄市周辺の低湿地帯を洪水から守ることを目的に,福島潟から新潟東港(日本海)までの間6.3kmを開削・築堤した福島潟放水路は,2003年3月に完成した.この放水路へどのような水生生物が侵入・定着し,その後どのような変遷を遂げるかを明らかにするために,2000年より調査を開始した.まず,放水路完成前後の植物プランクトン相について検討したところ,潟口堰と潮止堰との間は水位が福島潟より約1.5m高い湛水域として設定されていたので,潟付近の水域の植物プランクトン相と異なった種組成を示し,停滞水中に繁殖するStephanodiscus hantzschii や Asterionella formosa,およびGloeotila pelagica などが優占種となっていた.