抄録
小川原湖の底泥堆積物中から見出された大型糸状硫黄酸化細菌Thioplocaについて、系統解析および炭素源の推定を行った。16S rRNA遺伝子配列に基づく系統解析の結果、小川原湖のThioplocaは他の淡水/汽水環境由来のThioplocaと極めて近縁であった。マイクロオートラジオグラフィーの結果、炭素源として酢酸塩を利用できることが示唆された。Thioplocaシースおよび底泥堆積物を対象とし、微生物群集構造解析を行ったところ、シース上に特異的なバクテリア群集が成立していることが確認された。シース付着バクテリア群集構造には、他の淡水Thioplocaのシース付着群集との間に類似性が認められた。