抄録
水田からの排水が琵琶湖に与える影響を評価することを目的に、圃場単位において代掻き期の粗放的水管理を再現して、水田から排出される懸濁態粒子(SS)、全窒素、全リンの量を明らかにした。水深の深い水田での強制落水時に各々最大値が得られた。この結果を、東近江地域(近江八幡_から_彦根)の水田141km2に適用すると、すべての水田で水深を深くして強制落水を行った場合、この地域から琵琶湖北湖への全窒素と全リンの負荷率はそれぞれ約2%、約9%になると見積もられた。粗放的水管理の常態化は特にリンの琵琶湖への大きな負荷源となりうることが示された。