抄録
尾駮沼の生態系における物質循環過程を解析するための低次生態系モデルを構築し、モデル計算値と実測値を比較することにより検証を行なった。その結果、構築した数値モデルは湖沼内の栄養塩、有機物および動植物プランクトンの平均的な変動傾向を良好に再現していることが確認された。また、河川からの流入負荷量を若干大きめに設定したが、計算結果をみると内部生産量および沈降量ともに実測値よりも若干少なくなる傾向を示した。この点については、さらに流域も含めた物質循環に関するデータを取得するとともに、モデルおよび入力条件の精査をおこなうことが必要であると判断された。