抄録
琵琶湖水中の懸濁態金属(孔径0.2μmのフィルターで捕集)のうち、Al、Fe、Ti、Mgといった、地殻起源と考えられる金属は互いに高い相関をしめすが、溶存態とされている画分でも、Al、Feは高い相関を示す。これは、地殻起源の粒子のうちコロイド様のものが多く存在し、溶存態に加算されているためと考えられる。口径0.05μmのフィルターを用い、溶存態からコロイド分画を取り出して分析したところ、これもAl、Feが高い相関を示した。地殻起源の金属にコロイド態として存在する部分が相当量あり、鉄については溶存態の40%近くが0.2から0.05μmのサイズに含まれていることが明らかになった。