抄録
浅い河川は様々なサイズの岩盤や礫などで河床が構成されている。この河床基質上にはさまざまな付着藻類が分布しており、河川生態系の一次生産者として重要な役割を担っている。付着藻類のなかでも糸状緑藻Cladophora glomerataは速い流れにパッチ状に生育し、浅い河川に特徴的なものとして興味深い。また、C. glomerataは付着藻類の中でも大型であるため、下流への汚濁負荷の原因となり、その分布を知ることは重要である。本研究では、礫サイズとC. glomerataの分布の関係を調べようとしている。東京都の多摩川本川、特に中流域においてC. glomertataの分布を調査し、礫サイズとの関係で考察した。またさまざまなサイズの乾いた礫を河川中に設置し、礫サイズとC. glomerataの発達の関係を調べた。