抄録
湖では成層期に深水層でリン酸塩が貯まって行くのがよく現れる現象であり、富栄養化に伴う深層の無酸素化による底からの拡散供給で説明されている。 琵琶湖の深水層は有酸素環境にもかかわらずリン酸塩濃度の増加が見られている。この増加に及ぼす底からの拡散供給は9±8%に限られている。そこで本研究では琵琶湖の深水層で起こるリン酸塩の生産、蓄積に及ぼす細胞外ポスファターぜーの影響を推定した。その結果、表水層で生産された細胞外ポスファターぜーが沈降粒子とともに沈降し深水層でのリン酸塩の生産に関与していることがわかった。