主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 333-340
設計基準交通量の算出に用いられる可能交通容量は、実現最大交通量を基に設定された基本交通容量に大型車の混入や車線幅員・沿道状況といった、道路・交通条件の諸要因による補正率を乗じて算定される。先行研究では、可能交通容量の算出方法及び各種補正率について、見直しの必要性があることが報告されている。本研究では、全国の高速道路と直轄国道における近年の常時観測交通量データを用いて、実現最大交通量及び可能交通容量を整理し比較検証を行うことで、現在の可能交通容量の算出方法の妥当性を検証した。その結果、各種補正率と実際の交通容量について車線数毎に変動特性が異なるが、一定の変動特性までは今回検証したデータからは見られなかった。また、可能交通容量の算定値は概ね実現最大交通量より大きい傾向であることを確認した。