交通工学研究発表会講演集
Online ISSN : 2760-2400
一般社団法人 交通工学研究会
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第 45 回 交通工学研究発表会
常時観測交通量による可能交通容量と補正率の検証
長嶋 右京河本 直志土肥 学田中 良寛
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会議録・要旨集 認証あり

p. 333-340

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抄録

設計基準交通量の算出に用いられる可能交通容量は、実現最大交通量を基に設定された基本交通容量に大型車の混入や車線幅員・沿道状況といった、道路・交通条件の諸要因による補正率を乗じて算定される。先行研究では、可能交通容量の算出方法及び各種補正率について、見直しの必要性があることが報告されている。本研究では、全国の高速道路と直轄国道における近年の常時観測交通量データを用いて、実現最大交通量及び可能交通容量を整理し比較検証を行うことで、現在の可能交通容量の算出方法の妥当性を検証した。その結果、各種補正率と実際の交通容量について車線数毎に変動特性が異なるが、一定の変動特性までは今回検証したデータからは見られなかった。また、可能交通容量の算定値は概ね実現最大交通量より大きい傾向であることを確認した。

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