抄録
河川底生昆虫の群集構造、特に摂食機能群と河畔植生の関係を明らかにするために、自然植生(落葉広葉樹、常緑広葉樹)、針葉樹林(植林)、植生無しの8地点に定点を定め調査した。その際異なる2つの標高範囲(160_から_200m、700_から_900m)に4地点ずつ定め、標高の違いによって関係に違いが見られるか堂かも評価した。定量調査を行った結果、ろ過食者、はぎ取り食者、堆積物食者の密度が、植生のない地点において有意に高かった。また破砕食者では、植林、植生無しの地点において有意に低い密度であった。これらの植生の違いによる群集構造の違いは、160_から_200mの標高範囲で顕著であった。