抄録
無秩序な河川改修により河川にすむ生物の生息場所および生育場所が減少してきている。そこで、生物に配慮した河川改修を行う為には、生態系の現状を正確に把握する必要がある。このとき、現行の調査方法では多大な時間と労力を必要とするため、短期間でかつ簡易な手法が求められている。そこで、多様性の高い群集にのみ出現する種を検出し、それを指標として河川生態系を評価できないかと考えた。本研究では種数が多く、様々な環境に適応しているユスリカ科昆虫に注目した。その結果、数種のユスリカ個体数と多様度指数との間には有意な相関が見られた。