抄録
藤前干潟における浄化機構を明らかにするために、底泥間隙水中の有機物の分解量や窒素の変化に伴って発生するN2OやN2ガスの周年変化を求めた。干潟が最大に干上がる時間を中心として、その前後約二時間(4時間)における溶存有機炭素(DOC)と脱窒作用により発生するN2OやN2の底泥(0_から_5cm、5_から_10cm、10_から_15cm)間隙水中の増減を求めた。DOC濃度は干潮前後において、低くなる場合と高くなる場合が認められた。これは好気性従属栄養細菌と脱窒菌がDOCを消費していることが示唆された。