抄録
降水の化学組成に対する台風の影響を検討するため、沖縄島北部において台風時の降水を採集、分析した。
その結果、化学成分は3つのタイプに分けられた。タイプ_I_は、最大風速の増加と共に濃度が増加するもので海塩由来成分が含まれた。タイプ_II_は最大風速に伴い濃度が減少するもので非海塩由来成分が含まれた。タイプ_III_は、最大風速と濃度の間に関係がみられないものとなった。
Σacid-ΣbaseとpHの間には強い相関がみられた。通常時に比べ台風時にはpHが高くなり、このときΣacid、Σbaseともに減少した。これらのことから台風は汚染物質を除去・希釈する能力を持つことが示唆された。